大量飲酒(日本酒3合以上/日)は蛋白尿リスクを高め 適度な飲酒(日本酒1合/日)は腎臓病リスクが低い
11研究1463万人のメタ解析が明らかにした飲酒と腎臓病の関係
大阪大学キャンパスライフ健康支援・相談センターの山本陵平教授らの研究グループは、アルコール摂取量と腎臓病のリスクを評価した疫学研究報告の網羅的な文献検索を行い、抽出された11研究(総対象人数14,634,940人)の研究結果をメタ解析の手法を用いて統合しました。その結果、蛋白尿(尿蛋白≧1+)のリスクは、アルコールの少量摂取では低下した一方、大量摂取では蛋白尿リスクの上昇が認められました。腎機能低下(糸球体濾過量≦60 mL/分/1.73 m2)のリスクはアルコール摂取量30g/日程度まで低下し、それ以上の摂取量ではほぼ横ばいでした。
本研究成果は、2023年3月25日に国際科学誌「Nutrients」(オンライン)に掲載されました。
詳細については、阪大公式サイトResOUに掲載されています。