新規中医体質質問票の開発と健康状態との関連 – キャンパスライフ健康支援・相談センター

（１）研究期間

倫理審査委員会承認後～2021年3月31日

（２）研究代表者・所属・身分

工藤喬・大阪大学キャンパスライフ健康支援センター保健管理部門・教授

（３）目的及び意義

中医体質とは、個人の遺伝的要素に加え、後天的要素（社会・生活環境・地理・気候的要素・ライフスタイル等）により体質が特徴づけられると考える概念です。この概念にしたがって構築された中医体質質問は、中国で伝統的に用いられている体質評価法であり、国家基準として採用され治未病センターにおいて、国民の健康維持・増進，疾病予防に活用されています。これまで中医体質は、気分やQOL（SF-36、SF-12）と相関すること、特定の体質がうつ病と関連すること、質問の回答から年齢やBMIが推定できることが報告されています。現在、中医体質を評価する標準化された質問紙は少なく、代表的な質問紙でも質問項目が非常に多い現状がございます。このため本研究では新規に質問紙を作成し、より簡便に中医体質を評価できるツールを作成することを目的としています。