留学生のメンタルヘルスに関する全国規模の記述疫学研究と多施設共同後ろ向きコホート研究―異文化不適応による重症化予防のために―

倫理審査委員会承認後～2019年3月31日

足立浩祥・大阪大学キャンパスライフ健康支援センター・准教授

本研究は『国立大学法人　保健管理施設協議会　国際交流推進特別委員会』との多施設共同研究・調査の一環です。
留学生のメンタルヘルスの問題に関しては、留学生固有の問題と思春期と思春期青年期の問題が混在しており、大学保健における医学的対応は困難が多く、その対応策についても未だ十分な検討がなされていません。本研究では留学生のメンタルヘルス不調の一般的な傾向を把握すると共に、自死例やひきこもり例を含む困難事例を収集し、留学生のメンタルヘルスに関する基礎的データを得ることを目的とします。また、多施設共同研究を行い、重症化関連要因を明らかにする予定です。留学生のメンタルヘルスに関する具体的な対応策を提言することを目指します。

平成23年1月－平成30年3月に大阪大学キャンパスライフ健康支援センター（および大阪大学旧保健センター）を受診ないし相談に来談した留学生

年齢、性別、出身地域、診断名（ICD-10 ）、発病の経緯、受診の経緯、主なストレス源や関連する因子、日本語能力（オーラルリテラシー）、既往歴、家族歴、現病歴（治療中の疾患名）、GAF（初診時と経過中の最低点）、転帰等、個人が特定されない診療録・相談カードに既収集済みの情報

個人情報の保護、プライバシーの尊重に努力し最大限の注意を払います。データを取得する時点で、個人を識別できる情報は本研究では収集しません。多施設共同研究のため、本研究実施代表施設である京都大学に資料を提供予定です。その結果に意義があれば、学会や論文誌等で発表する予定です。

（７）研究対象者が識別される試料・情報の利用の停止

（８）問い合わせ先