長時間の座位は、メタボリック症候群、糖尿病、心血管系疾患などの生活習慣病および死亡のリスクであることが報告されていますが、腎臓に及ぼす影響は不明でした。 山本准教授らの研究グループは、大阪大学職員 10,212 人の定期健康診断データを利用して、「主な就業形態」を「座位」と回答したデスクワークの男性 3,449 人は、それ以外の男性1,538 人よりも、蛋白尿(尿蛋白≧1+)のリスクが 1.35 倍上 昇していることを明らかにしました。蛋白尿は、 腎臓病の主要な特徴の一つであり、また将来の腎機能の予測因子です。
本研究の結果は、デスクワークが蛋白尿のリスクであることを示しており、デスクワーク時間の短縮が腎臓病の予防に繋がることが期待されます。
本研究成果は、イタリア科学誌「Journal of Nephrology」に、8月27日に公開されました。本プレスリリースは9月3日付朝日新聞デジタルに「デスクワークの男性、たんぱ尿のリスク高い 阪大研究」として掲載されました。
詳細については、阪大公式サイト(プレスリリース)に掲載しています。