(リリース)「野菜は好きですか?」でわかる腎臓病のリスク

大阪大学職員10,819人の職員健診データの解析結果

大阪大学大学院医学系研究科腎臓内科学の大学院生の尾崎晋吾さん(博士課程)とキャンパスライフ健康支援・相談センターの山本陵平准教授らの研究グループは、大阪大学の職員健診データを用いて、「野菜は好きですか」という質問に「嫌う」と回答した職員は蛋白尿のリスクが高いことを明らかにしました。

研究成果のポイント

詳細については、阪大公式サイト(プレスリリース)に掲載しています。

(リリース)健診や医療機関で腎臓の検査を受けていない 高齢男性は透析のリスクが高いことが明らかに

大阪府寝屋川市の69,147人を5年間追跡した疫学研究

大阪大学キャンパスライフ健康支援センターの芦村龍一特任助教と山本陵平准教授らの研究グループは、大阪府寝屋川市と共同で、健診でも医療機関でも腎臓の検査を受けていない高齢男性は、透析のリスクが高いことを明らかにしました。

これまで、健診を受けていないことは死亡のリスクであることが報告されていますが、透析治療が必要な末期腎不全に及ぼす影響は不明でした。

本研究グループは、寝屋川市の国民健康保険と後期高齢者医療制度の加入者69,147人を5年間追跡した結果、過去1年間に健診を受けた人と比較して、健診でも医療機関でも腎臓の検査を受けていない人は、透析に至るリスクが高く(男性1.66倍、女性1.51倍)、特に75歳以上の高齢男性では、健診でも医療機関でも腎臓の検査を受けていない人の透析のリスクは2.72倍に上昇していることが明らかになりました。これにより、末期腎不全を予防する上で、健診でも医療機関でも腎臓の検査を受けていない高齢男性は、健診の受診勧奨の重点対象候補となることが期待されます。

本研究成果は、国際科学誌「Scientific Reports」に、10月26日(火)18時(日本時間)に公開されました。

詳細については、阪大公式サイト(プレスリリース)に掲載しています。

(リリース)一人住まいの大学生は太りやすい傾向が明らかに

阪大生26,394人の6年間の学生健診データから分析

大阪大学キャンパスライフ健康支援センターの山本陵平准教授と守山敏樹教授らの研究グループは、一人住まいの大学生は肥満のリスクが高いことを明らかにしました。一人住まいは、中高年層における肥満などの生活習慣病や死亡のリスクであることが知られていました。一方、若年層において一人住まいと肥満の関連はよくわかっていませんでした。今回山本准教授らの研究グループは、2007-2015年度に大阪大学に入学した学生26,394人の入学後6年間の学生健診データを利用して、入学時の居住形態別の肥満のリスクを評価した結果、一人住まいの学生のリスクが高いことを明らかにしました。

本研究成果は、米国科学誌「Journal of American College Health」に、9月29日に公開されました

詳細については、阪大公式サイト(プレスリリース)に掲載しています。

10月25日のNHK NEWSで取り上げられました。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20211025/2000052937.html (リンク先の掲載終了)

朝食・夕食を毎日食べない女性に腎臓病リスク 男性はデスクワークがリスクに

大阪大学職員 1 万人の定期健康診断データを用いた疫学研究

大阪大学キャンパスライフ健康支援センターの山本陵平准教授と同大学大学院医学系研究科腎臓内科学の猪阪善隆教授の研究グループにより、朝食あるいは夕食を食べない女性は蛋白尿のリスクが高いことが明らかになりました。

詳細については、阪大公式サイト(プレスリリース)に掲載しています。

朝食・夕食を食べない女性は蛋白尿のリスクが高いことが明らかに―当センター山本陵平准教授と医学系研究科腎臓内科学・猪阪善隆教授の研究グループ

~ 大阪大学職員 1 万人の定期健康診断データを用いた疫学研究 ~

当センターの山本陵平准教授と同大学大学院医学系研究科腎臓内科学の猪阪善隆教授の研究グループにより、朝食あるいは夕食を食べない女性は蛋白尿のリスクが高いことが明らかになりました。

【研究成果のポイント】
●大阪大学職員の定期健康診断において、朝食・夕食をほぼ毎日食べると回答した女性と比較して、そうでないと回答した女性の蛋白尿のリスクは、1.3〜1.5 倍上昇していた。

● 朝食を食べないことは、メタボリック症候群、糖尿病、心血管系疾患などの生活習慣病のリスクであるが、腎臓病との関係は明らかではなかった。また、昼食・夕食の摂取頻度と生活習慣病・腎臓病の関係はこれまでほとんど報告されていない。

●本研究成果は、朝食と夕食をしっかり食べる生活リズムを維持することが腎臓病の予防につながる可能性があることを示唆する。

詳細については、阪大公式サイト(プレスリリース)に掲載しています。